賃貸でも地震保険って必要?知らないと損する「本当の理由」と具体的な備え方
はじめに:地震は「持ち家」だけの問題じゃない?
「地震保険って、持ち家の人が入るものでしょ?」と思っていませんか?
実は、賃貸住宅に住んでいる人にも“地震保険”はとても大事なんです。
火災保険には加入しているけれど、地震保険には入っていない…そんな方も少なくありません。でも、地震が起きたときに損をするのは、むしろその“油断”かもしれません。
この記事では、
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なぜ賃貸でも地震保険が必要なのか
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地震保険の仕組みと、入らないと起きるトラブル
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費用や補償内容、選び方のポイント
について、やさしく・わかりやすく解説していきます。
賃貸で地震保険に入るべき理由とは?
1. 家財は自分の責任で守るもの
賃貸住宅に住んでいる場合、建物はオーナー(大家さん)の所有物なので、その損害はオーナーが対応します。でも、室内の家具や家電、衣類といった“家財”は自分で守る必要があります。
たとえばこんな被害が想定されます:
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地震でテレビや冷蔵庫が倒れて壊れる
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食器棚が倒れてガラス製品が割れる
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家の中がめちゃくちゃになり、片付けに費用がかかる
こうした家財への損害は、地震保険がないと一切補償されないのです。
地震保険ってそもそもどんな保険?
地震保険は、地震・噴火・津波による損害に対して支払われる保険です。
賃貸の場合は「家財」だけを対象に加入する形が一般的です。
🔹補償の範囲は?
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冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの家電
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ベッドやソファなどの家具
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カーテン・衣類・書籍などの生活用品
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時計やバッグなど、生活に必要な持ち物
ただし、「現金・貴金属・美術品」は対象外になることが多いので注意が必要です。
地震保険に入っていないと、こんなリスクも…
1. 自力で全額修理・買い替えが必要
地震で壊れた家財は、火災保険では補償されません。
これは意外と知られていない事実ですが、火災保険には「地震・噴火・津波による損害」は含まれていないことがほとんどです。
つまり、家の中の被害を自腹で修理・買い替えするしかなくなります。
2. 一時避難の生活費が重くのしかかる
大きな地震で自宅に住めなくなった場合、避難所ではなくホテルやマンスリーマンションを借りる人も増えています。
地震保険では、こうした**「臨時費用」も補償**される場合があります。
賃貸向け「地震保険」の加入方法と費用感
🔸 どうやって加入するの?
多くの場合、火災保険とセットで加入します。
すでに火災保険に加入している方は、保険会社に連絡すれば追加で地震保険を付けることができます。
🔸 保険料はどれくらい?
保険料は契約する保険会社や補償内容、地域によって異なりますが、
家財の保険金額100万円あたり年1,500円〜3,000円ほどが目安です。
例えば:
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単身者向け家財200万円 → 年3,000円〜6,000円前後
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家族世帯の家財500万円 → 年7,500円〜15,000円前後
地震保険の選び方|チェックすべき4つのポイント
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補償対象と金額を明確に:自分の家財の価値を見積もることが大切。
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免責金額の有無:少額の損害は補償対象外となることも。
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臨時費用の補償があるか:避難生活への対応もチェック。
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保険会社の評判・実績:万が一のときにきちんと対応してくれるかどうかも重要。
まとめ|賃貸でも「自分の暮らし」は自分で守る時代
賃貸だからといって、地震のリスクがなくなるわけではありません。
むしろ、自分の持ち物・生活を守る意識が大切になるのが賃貸住宅です。
地震はいつ起こるかわかりません。
「何もなかったら損」と思うかもしれませんが、**何かあったときに助かる“安心料”**だと考えれば、地震保険はとても心強い味方です。
よくある質問(FAQ)
Q. 地震保険ってどのくらいの地震で支払われるの?
→ 一定以上の「損害認定」が必要ですが、部分損でも補償対象になることがあります。
Q. 賃貸契約で地震保険は必須?
→ 義務ではないことが多いですが、不動産会社によってはセットで契約を勧められるケースもあります。